-準同型
0の逆像
とする.
余像
余核
で定める.とくにこれらの内包は
に関して
であり,余像の要素は
に対して (とくには加法群)
で表される.もちろん,である.
☆ 集合の要素の要素について
私の見解は,うそつき村問題はなかったと考えるので,ラッセルの背理は起こらず,このような集合の要素の要素という構成はできる,と思われる.
- 性質
(1)
(2)
(1)について
(設計)
と置く.このときより
である.
(仕組)
(ア)
が単準同型写像であるときであり,とくに
であるから
i.e. (零元の性質,)
と成る.
したがってである.
(イ)
のとき,写像はという対応のみであるので,このような1つの写像は単射である,と看做す.
したがって(イ)をいえる.
(2)について
(設計)
と置く.このときより
が成り立つ.
(仕組)
(ア)
が全準同型であるとすると
である.ここでの内包は
で表される.このときを計算する.零元の性質より
と書ける.
したがって,余核である.
(イ)
余核であるとする.このときが全射であることを示したい.そのために,はの像の定義により成立するので,逆のを計算する.いま,余核は零加群すなわちであるのでに対して
☆ 補足
零元の性質:より
と書ける.
-加群をとくに加法群と看做すときであるので
である.
したがって,が成立する.▢