情報統合思念体への手紙

16号廃墟へ向かう道

センテンス 11 平方根

 P,Q,R,......:センテンス

 a,b,c,......:パラメタ

とする.

問 (1) 7の平方根 ±\sqrt{7}であることは正しいか?

(解答)

 P:7の平方根は±\sqrt{7}である

と置く.このとき平方根の定義から,次のような計算をする:

 P:(±\sqrt{7})^2 i.e.  (+\sqrt{7})^2∨(-\sqrt{7})^2 i.e.  7∨7

であるから公理 P∨P, P\vdash Pより Pは常に正しい.▢

 

☆補足

 この論証に仮定は無いので全称判断としても正しい,と言えるから Pは「常に」正しい.

 

問 (2) 次の式を計算せよ.

 6\sqrt{2}-8\sqrt{2}+3\sqrt{2}

(解答)

 P:6\sqrt{2}-8\sqrt{2}+3\sqrt{2}

と置く.このとき

 P: 6\sqrt{2}-8\sqrt{2}+3\sqrt{2}=6\sqrt{2}+3\sqrt{2}-8\sqrt{2}=9\sqrt{2}-8\sqrt{2}=\sqrt{2}

であり,公理 P \vdash Pから

 P:6\sqrt{2}-8\sqrt{2}+3\sqrt{2}=\sqrt{2}

は常に成り立つ.▢

問 (3)

 x:=\displaystyle\frac{\sqrt{2}+1}{\sqrt{2}-1}, y:=\displaystyle\frac{\sqrt{2}-1}{\sqrt{2}+1}

に対して,次の式の値を求めよ.

(ア)  x+y

(イ)  xy

(解答)

(ア)について

 P:x+y

と置く.このとき

 x=\displaystyle\frac{(\sqrt{2}+1)^2}{2-1}=3+2\sqrt{2}

 y=\displaystyle\frac{(\sqrt{2}-1)^2}{2-1}=3-2\sqrt{2}

であるから

 P:x+y=(3+2\sqrt{2})+(3-2\sqrt{2})=6

を得る.そして,公理 P \vdash Pよりこれは常に成り立つ.

(イ)について

 Q:xy

と置く.このとき(ア)の計算から

 xy=(3+2\sqrt{2})(3-2\sqrt{2})=9-8=1

である.そして,公理 P \vdash Pからこの計算は常に正しい.▢